犬の顔はどのトリミングでも残ります。バンダナは残りません。
正方形では、とがった先端が消えます。縦長では、コントラストのある縁取りがUIのボタンの下に隠れます。3つの書き出しはどれも見栄えがよいのに、売っているアクセサリーがはっきり写っているのは1つだけです。
これは撮影前に解決しておくべき構図の問題です。トリミングで余白は削れますが、はっきり撮れていなかった商品のディテールを取り戻すことはできません。
この計画の練習では、1:1、4:5、9:16の3つの作業用の比率を使います。試す価値のあるレイアウトであって、どのプラットフォームにも共通する仕様ではありません。最終的な書き出しは、配信先の最新の要件、掲載面、利用できるプレビューで決まります。
残すべきものを決める
架空の犬用バンダナを考えてみます。ラスト色で、クリーム色のコントラストのある縁取りが付いています。三角形の形、見える縁取り、結んで着けるつくりが、無地のネックスカーフとの違いです。これらのディテールは、実物のサンプルと承認済みの参考写真で確認できているものとします。
この3つの特徴を撮影リストに書き出します。次に、それらが収まっていなければならない画面内の範囲を決めます。犬の目は表情にとって大切ですが、購入の判断の対象はアクセサリーです。
この区別で、カメラの位置が変わります。目を中心にしたタイトなポートレートでは、あごの下に十分な余白が残らないかもしれません。一歩下がる、角度を変える、あるいはバンダナが自然に垂れる落ち着いたポーズを選びましょう。ペットをマネキンのように扱わず、それでいて形が分かるだけの商品を写しておきます。
マスターを承認する前に、いちばん細いトリミングを試す
テスト画像の上に、計画した3つの比率の枠を大まかに重ねます。それぞれの枠は意図をもって調整してください。中心をまったく同じにする必要はありません。よい正方形の構図とよい縦長の構図では、被写体の周りに必要な余白が違うことがあるからです。
細い比率は早めに確認しましょう。縁取りや結び目が切れてしまうなら、元の構図をもっと広くとるか、2枚目の写真を撮るのが解決策かもしれません。服を引き伸ばして画面を埋めたり、欠けた縁を想像で作り直したりしてはいけません。
次に正方形を見ます。小さなタイル表示になっても、アクセサリーは何か分かるでしょうか。最後に4:5を確認します。増えた高さが役立つ情報を加えているのか、それとも犬の上に大きな空白を残しているだけなのか。

編集部オリジナルのフレームワークです。配信先の最新の仕様を使ってください。トリミングで強調点が変わることはあっても、商品の特徴をつくり出したり、ゆがめたりしてはいけません。
実際の配信先に合わせて余白を確保する
守るべきものは2つあります。トリミングから商品を守ること、そしてUIから商品の大事なディテールを守ることです。
たとえばTikTokの現行のインフィード広告ガイドでは、セーフゾーンはサイズ、キャプションの長さ、追加のフォーマットによって変わると説明されています。数か月前に保存した汎用の透明な枠は、現在の掲載面のプレビューの代わりとしては不十分です。
書き出す画像について、配信先の該当するセーフゾーンのガイドを使いましょう。キャプション、操作ボタン、CTAが、架空のバンダナの特徴であるクリーム色の縁取りを覆っていないかを確認します。必要なら構図をずらすか、別の元画像を選びます。
Shopifyのストアでは、対応するテーマが画像をトリミングする際、フォーカルポイントを設定すると重要な範囲を守りやすくなります。一方でShopifyは、テーマの対応状況が関係すること、同じ画像のフォーカルポイントはその画像が使われるすべての場所に適用されることにも触れています。だからこそ、実際のページでの確認に意味があります。1つの設定で、あらゆる構図全体がうまく見えることまでは保証できません。
まず商品を、次にレイアウトを承認する
キャンペーン用の書き出しの横に、実物のバンダナの承認済み写真を置いておきましょう。ラスト色、クリーム色の縁取り、結び目、プロポーションが、同じ商品を表している必要があります。うまいトリミングは強調点を変えても、オファーの中身を変えてはいけません。
私たちのプロジェクトであるTuftyにとって、これはペットのスタイリング案を扱ううえで役立つ線引きです。スタイリング案はビジュアルの方向性を探るのに役立ちますが、店舗がその商品について公開する内容の根拠は、あくまで実際の商品と承認済みの参考資料です。
フル解像度の元画像は残しておきましょう。掲載面ごとに名前を付けたバージョンを書き出し、それぞれお客様が目にするおおよそのサイズで確認します。編集時の表示では見事に見えるディテールも、小さなカードでは判別できなくなることがあります。
1枚の写真で足りるのはどこまでかを見極める
1枚のマスターからすべての素材を作りたくなるのは、無理もないことです。選定が簡単になり、キャンペーンの見た目の統一感も保ちやすくなります。けれども、服の全体像、結び目のアップ、広いライフスタイルシーンは、それぞれ役割が違います。
縦長版でバンダナ全体を残すと犬が小さくなりすぎるなら、縦長専用の写真を撮りましょう。結び目が分かりにくいままなら、別にディテール画像を作ります。合わない1枚を何度も救い出そうとするより、目的をもった2枚目を用意するほうが効率的な場合もあります。
撮影を終える前に、計画したトリミングを並べて、どれもが同じ商品を分かるように伝えられているかを確かめましょう。
顔は目を引きます。アクセサリーには、お客様が見続ける理由を伝えるための余白が必要です。
